―― Q.自己紹介とキャラクターのご紹介をお願いします。
金元:冴木まこと役の金元寿子です。まことちゃんは冴木神社の15代目の跡取りで、神使(しんし)っていうきつねの銀太郎が見えます。神使は普通の人には見えないんですけれど、正当な跡取りにだけ見える神様の使いです。その神使が見える天真爛漫で明るい真っ直ぐで素直なハツラツとした女の子です。 |
三木:その神使である銀太郎の声をやらせて頂いてます三木眞一郎です。神使の説明はもう金元さんが完璧にしてくれたので(笑)。まぁすごい長生きなんですよ銀太郎自身は。そんな中で色々彼の人生というか、神使として生きてる中でいろんな人が通り過ぎていって、そんな中で達夫という彼女の父親とまことを暖かく見守りつつ、一緒にその神社で暮らしているという。基本的に出不精であんまり表には出たがらないという面倒くさがりな一面もあるというきつねの神使でございます。 |
関:冴木達夫役の関俊彦です。寿ちゃんがやってる冴木まことちゃんのお父さんの役で冴木神社の神主をやっています。元々は酒屋の長男だということで、本当は酒屋を継がなきゃいけなかったんですが、冴木神社の一人娘さんに惚れしまってそこに婿養子に入って、残念ながら奥さんは亡くなってしまったんですが、そのまま自分が神主になって冴木神社を継いでいるという、とてものんびり屋さん人のいいお父さんの役です。 当然ながら冴木家の血筋ではないので、銀太郎様とかハル様とか神使が全然見えないというちょっと残念な設定のお父さんなんですけれども(笑)。それでも時々銀太郎様に一目置いてもらえるような言葉を(まことづてに)かけてもらえたりするような、のんびりして凡庸としてるようなんですけど、実は何か持ってんじゃないかということを思わせてくれるようなとっても素敵なキャラクターの神主さんです。 |
小野:神尾悟役の小野賢章です。神尾悟は神尾神社というかなり歴史のある大きい神社の息子なんですけども、両親が幼い頃に交通事故で亡くなってしまい、そこからちょっと辛い幼少期を経て性格が引っ込み思案で人見知りでみたいな、人とすこし壁をつくってしまうところがあって、でも冷静に判断ができたりする男の子です。お父さんの恩師のつながりと、元々やりたかった剣道の強い高校が近いということで、冴木神社にお世話になっています。 |
藤村:その悟くんが元いた実家の神社の神使として、今は悟くんと一緒についてきちゃって冴木神社に居候している神使のハル役をやらせて頂いてます藤村歩です。ハルは見た目はとてもコロコロして可愛くて喋ってることも本当に子供みたいなんですけども、でも人間で言ったら80年ぐらい生きているみたいです。そんなハルなんですが、悟くんがちっちゃい頃から生い立ちとかも全部側で一緒に見てきているので、悟くんのことが本当に大事すぎて好きすぎて、悟くん以外の人にはかなりあたりがきつくて、いつもキィキィキィキィやかましくわめいています(笑)。でも中身は本当はとっても可愛らしいところもあるし、まことちゃんはじめ冴木神社の人たちともだんだん仲良くなってきて、悟くんが友達と交流し初めて独り立ちできるのかな、なんてハルも薄々感付きながら悟くんと一緒にハルも成長していく、いつも悟くんに寄り添っている可愛い神使でございます。 |
小清水:船橋日輪子をやらせて頂いています小清水亜美です。日輪子ちゃんはまことちゃんのクラスメイトなんですけれども、性格は委員長タイプの生真面目で、礼儀作法もしっかりしている典型的なお嬢様です。お父様が代議士の先生であるといったところから、高級車で毎日送り迎えをしてもらっているなかなか羨ましい環境なんです(笑)。そんな中まことちゃんやユミちゃんと出会うことで、どう変わっていくのだろうか、ということが今回のお話で描かれていく部分かなと思います。 |
赤﨑:池上ユミ役の赤﨑千夏です。ユミは日輪子と同じようにまことのクラスメイトです。思ったことをあんまり隠さずに口とか態度にすぐ出しちゃうような子で、結構怖がられたりとか勘違いされやすい子ではあるんですが、動物が好きだったりそういう心優しいところをすごく持っている子です。なので三人でいるときは結構ムードメーカー的な存在の子で、場を明るくしてくれる子です。 |
―― Q.自分の演じるキャラクター以外で気になるキャラクターを教えてください。
金元:私はハルちゃんがすごい好きで、気になります!動作も仕草も可愛いですし、悟に対してだけデレる感じ、ふわっといい笑顔になるところはちょっと悟が羨ましいなと思っていつも見ているんですけれど。でも神使という点でもすごく気になっていて、ハルちゃんが神使になるきっかけみたいなのがこの先のコミックスに出てきます。動物として普通に生きてて亡くなったんですが、鳥居をくぐった瞬間から2頭身のハルちゃんになっていて、神使ってこんな風にふとなるんだなと面白かったです。あとやっぱりとっても可愛いので好きです(笑)。
三木:気になる…気になる…。そうですね…。いや、僕は銀ちゃんがやっぱりいいなと。あんなふうにいろんな思いを持ったまま生きていって、みんなを見送る立場というのは相当辛いんだろうなと思うので、そういうのを抱えながらああいう風に接している銀ちゃんはすごいなと思って。今は銀ちゃんLOVEですね。
関:達夫さん的には一番気になるのはそりゃ娘のまことのことなんだけど(笑)。まこと以外言いようもないんですけど、やっぱりドラマの展開から言ってハルちゃんの登場はあまりにも衝撃的だったので、これはやっぱりすごい特別な役みたいな感じがしましたね。もちろん銀太郎様の存在感、体でかいし、俺様だし、すごいんですけど。ハルちゃんのイメージはやっぱりかっ飛んでまして気になるところではあります。まぁ達夫さんを演じる側の僕としては達夫さんにちょっかい出しそうな日輪子さんの存在も(笑)。よかったらユミちゃんも好きになって下さい(笑)。
小野:僕もやっぱハルちゃんかな(笑)。素直にデレっとされると普通に小野賢章が出てきそうになるぐらい嬉しいです(笑)。心配で一緒について来てくれるという、悟を本当に思っているというところが見える仕草だったりセリフだったりというところがあるので。でも悟的には、それがやっぱりもう少し人に心配させないように自分が独り立ちできるようになっていかなきゃなとか、色々ハルちゃんのことを思うが故の…。まぁいなかったら悟くんがダメになるので、ハルちゃんの存在は大きいと思います。
藤村:ハル的にはもちろん悟が一番心配だし、大切だし、離れたくないけど、でも離れていったほうが悟にとってはいいのかなとかいろんな葛藤があるんですよね。私としてはさっき金元ちゃんが言った、事故にあって死んじゃったきつねが神使になったっていうのがあったので、ユミちゃんが飼っているぶーちゃんっていますよね?
赤﨑:ぶーじゃないです!ミーです!ぶーは将平君が言ってる名前です(爆笑)。
藤村:私ネコ好きなので、ミーちゃんがすごく可愛なって。不細工なところが可愛いくて。ミーちゃんも神使になればいつまでも一緒にいられるのにって思ったりしました(笑)。
小清水:日輪子的には池上さんだと思うんですよ。初めて会った時から目に入ってくるみたいな。なのでやっぱり池上さんなのかなって思います。個人的にはキャラクターとして神使が見えない役どころをやっているので、神使という役どころ全般にすごく憧れみたいな気持ちはありますね。
赤﨑:私は個人的には会長の桐島先輩が気になります。すごく格好良くて女の子から大人気の先輩なんですけど、ちょっと変わった人でとんでもないナルシストなんです。それを日輪子がさらっといなすさまに私は心をすごく打たれます!そんな二人のやりとりがすごく好きです。
―― Q.この作品の魅力をお聞きかせください。
金元:私が個人的に思うのは、一応主役がまことと銀ちゃんと神社の話ではあるんですけれど、それぞれのキャラクターにいつもスポットがあたっていて、それぞれのキャラクターの話を進めていけたりとか、わりと世界がすごく広く見えるなと思っています。まことも結構人と関わったり、よくお節介って言われるぐらい人に突っ込んでいくのがためらいのない子だなと思うんですけれども、そのそれぞれのお話がちゃんと一度神社に関わるっていうのが素敵だなと。今まであまり神社って生きてきて焦点を当てて考えたことがなかったのですが、本当に素敵な場所なんだなって、原作とかアフレコしていて感じていました。視聴者の方も、きっとアニメとか原作読んでくださると、ちょっと行きたいなって思うのじゃないかなって思います。素敵な神社の場所が魅力かなと思います。
三木:作品全体は良い意味で派手なアクションだったりアップテンポなものはないのですが、この作品は本当にキャラクターそれぞれがしっかりと描きこまれていて、肌ざわりのいい時間が作品の中で流れていくので、それを彼らと同じ時間・呼吸で聞いて見て頂ければ嬉しいです。また昨今珍しい「親子で見られる作品」だと思います。一話完結として進んでいくんですけど、毎回見終わった後に皆さんの心に動くものがあればそれは幸せですし、たぶんそういう作品になっていると思います。世代とか性別関係なく色んな人に楽しんで頂ける作品だと思います。
―― Q.アフレコ現場の雰囲気をお聞きかせください。
小野:僕は途中からの参加なんですが、本当に「ぎんぎつね」というゆったり進んでいく作品の世界がそのまま現場にも流れてるのかなというぐらい、安心できる現場です。緊張せず本番に臨めてるので、すごく雰囲気も良く、居心地のいい現場だなと思ってます。
小清水:小野さんがおっしゃったみたいに本当に作品の空気感と同調しているかのように穏やかな現場だなと思います。かといって緩むわけではなくとてもメリハリがあります。今日の取材待ちの間もみんなでラジオ体操をやったり(笑)。
関:始めたのはあなたですよ。第二までやって(笑)。
小清水:ストレッチしたりとか(笑)。そういうことをみんなですっと一つになってやれるというか、そんな不思議な空気が流れていて、ちょっと家族っぽいところがあるかなぁなんて思ってます。回を重ねる事に熟成される現場です。
―― Q.「ぎんぎつね」の舞台は神社ですが、神社や神様にまつわる思い出はありますか?
関:僕は栃木県出身で田舎の子供時代を過ごしたんですけども、7月の下旬になるとうちの地域を子どもたちがお神輿を担いで練り歩くという、そういう子ども会の行事がありました。7月下旬に八幡様の神社の中に奉納してあるそのお神輿を出して改めて整備してお祭りを始めるんですけど、その時期以外は神社の中にお神輿が収まっていて、ほとんどが神社と接する機会が夏のお祭り以外には全く無かったんです。だから神社っていうものが畏敬の念も含めてちょっと怖い存在だったなというのが僕の子供時代の神社に対する印象でした。まぁ古い神社だから余計だったんですけど。そういうのもあって今でも神社っていうところは心が洗われるような、それでいて悪いことしたら叱られるんじゃないかっていう、畏敬の念を持たせてくれる素敵な存在なんじゃないのかと思っています。
藤村:神様と聞いてまっさきに思い浮かぶのは、私はよくお腹が痛くなるとトイレの個室で必ず神頼みをするんですけど(笑)。もうなんにも頼るものがなくて。
関:トイレットペーパーじゃないよね?(笑)。
藤村:紙様!(笑)。でも本当に冴木神社のような神社だったら住みたいぐらいです。守られているような清浄な空気感がすごく漫画にも表現されていて、とても居心地が良さそうな感じがします。こういう仕事のこととか全部抜きにしたら、神社に嫁いだりするのもひとつ魅力かもとか思ったりしてしまいましたね。
赤﨑:神社は昔から結構近所の子で集まって気軽に行くような場所で、私はすごく神社に親しみを持っています。地域で元々昔から伝わっている神社に奉納するお神楽とかがあったんですけど、そういうのを保存していこうっていう活動があったりして、それに参加して踊りをしたり笛を吹いたり太鼓をしたりとかしてましたね。あとお正月は巫女さんのお手伝いをさせて頂いたりして。でもすごく寒いので、まことも頑張れ!って思います。なので「ぎんぎつね」の中で神社に対する知識を知ることで、しきたりとか茅の輪の意味とか、そういう知識が増えてすごく嬉しいです。
―― Q.最後に視聴者の方にメッセージをお願い致します。
金元:毎回すごく楽しく収録させて頂いてます。神社の空気感が伝われば嬉しいなと思っています。是非たくさんの人に見て頂きたいです。10月からよろしくお願いします。
三木:なんだかんだ言っても見て頂くのが一番早いと思うので、この記事を見て興味を持たれた方は是非是非ご覧になって頂いて、なにか心が動くことがありましたらそれをまた友達とかに伝えて頂いて、この作品の環が広がっていけばいいなと思っています。期待していてください。
関:まず画が基本的にとっても綺麗で魅力的だし、見て頂ければほっこりしてもらえると思うので。これを見るときっと皆さんにご利益があります。
金元:それだぁ。
関:それは君が言わないと(笑)。
金元:最後に言います!(笑)。
小野:作品の雰囲気がゆっくり進んでいくもので、神社を中心とした日常がとても柔らかく描かれています。僕もこの作品に参加できてすごく嬉しく思っていますので、作品の良さが見ている方にも伝わればと思ってます。10月から楽しみにしていて下さい。よろしくお願いします。
藤村:家族で見られるとても温かい話で、見終わった後に優しくなれるような話です。アフレコ現場も楽しくてみんな家族みたいなので、皆さんの応援があれば神社でイベントとかやれたらいいなとか(笑)。勝手なことを考えたりもしてるのでどうぞ皆さんよろしくお願いします。
小清水:学校サイド、神社サイドといったそれぞれの違った場面が出てくるんですけど、日々の生活の中で何気ないことって実は幸せなんだなって思わせてくれるような、そんな作品です。点と点が繋がって一つの形になっていくような。これを見て下さってる皆様ともそんな御縁があるのでは、と思いますので、是非ともアニメを見て頂ければなと思います。
赤﨑:この作品はファンタジーと現実が美しく自然に融合してる作品だと思うので、この作品を見て神社に行くと、「あれ、ここに神使がいるかもしれないな」とそんな想像もできるかもしれません。是非是非お楽しみに見て下さい。それでは最後、ひーちゃん!(笑)。
金元:あなたにご利益がありますように(笑)。
一同:棒読み!(笑)。